- 土曜日のけんかは朝のうちに済みとなりの夫婦が網戸を洗う
この歌集の魅力の一つは、物語を抱き込んだ歌が多い点だろう。作中人物たちが、単なる風景としてではなく、それぞれが人生の物語の一場面をふと照らし出されたような感じで歌に東上している点である。 (佐佐木幸綱 跋より)
二丁目通信|藤島秀憲|ながらみ書房
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目次
Ⅰ
白玉ふふふ
拒まれる手よ
「おのれ」
二丁目通信十二月号
ぬぬっと剥けず
母という文字
Ⅱ
土管のように
留守番でわかりません
山本山の効き目
除菌タオル
ピータンの好きな女
二丁目通信六月号
首のない男と女
修司の胸毛
雨漏りバケツ
大きないなり寿司
日本の学生数
ユーモア特別賞
次とまります でも 降りられません
Ⅲ
白足袋の人
十年前と
引越荷物
左の乳首
二丁目通信九月号
ひめつるそばあ
銀紙・金時・ストーブの上
へくへくと
わたしを放つ
三十三歳
ふの一件
Ⅳ
家族風呂改修中
しゅるしゅる
路地生活者
受験の神様
帰るしかない
二丁目通信三月号
昭和時代
裸の王様
右足の骨
あーと言う朝
人恋い指
家族アルバム
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