- 人口減少時代の到来により、福祉関連費の増大や公共施設の一斉更新など計画策定を巡る前提や環境は大きく変化している中、自治体計画づくりは本質的な見直しが求められている。
住民税の将来推計や住宅・企業誘致の税収効果のシミュレーション、市民討議会を活用した新しい市民参加による計画づくりなど現場の経験と豊富なデータによってこれからの総合計画のあり方を提示する。
地方分権に相応しい「新しいまちづくり」を進めるすべての人々に必読の書。
これからの総合計画 ―人口減少時代での考え方・つくり方|一條義治|イマジン出版
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- これからの総合計画
はじめに
第1部 新たな総合計画の策定に向けた政策研究
第1章 人口構成の変化と市財政への影響
1 人口の高齢化と高齢者福祉費の影響?高齢者数と扶助費の増加は「正比例」の関係が明らかに
2 人口構成の変化と個人住民税の資産?税収額の新たなデータ分析で分かった
(1)三鷹市の主要財源・個人市民税の特徴
(2)個人市民税シミュレーションのケース設定
(3)新たなデータの活用とシミュレーションの結果
3 確かな政策論議と制度改革のために
第2章 住宅開発と企業誘致の税収効果の分析
1 住宅・企業の想定モデルによるシミュレーション
(1)住宅開発の税収効果は ?戸建て住宅と集合住宅の比較
(2)企業誘致の税収効果は ?サービス業と製造業の比較
2 税収効果分析の結果と今後の取り組みの方向性
(1)住宅開発と企業誘致の税収効果の比較と課題
(2)都市型産業誘致条例の制定とSOHO支援事業の可能性
第3章 公共施設の老朽化と公的資産マネジメント(PRE)の推進
1 都市基盤・都市施設の大量更新時代?資産マネジメントの必要性とPRE
2 三鷹市のPREの方向性
第4章 人や企業から「選ばれる自治体」になるために
第2部 新たな総合計画の取り組み
第1章 三鷹市の計画行政と市民参加の変遷
1 「仕組み」と「あり方」の転換
2 三鷹市の計画行政の始まりと展開
3 「コミュニティ・カルテ」の展開
4 「まちづくりプラン」の展開
5 第3次基本計画策定の市民参加
(1)「全員公募」・「白紙からの市民参加」の取り組み
(2)新たな市民参加方式の成果
第2章 新たな総合計画のあり方
1 第4次基本計画の策定方針 ?首長の任期と完全に連動した計画システム
2 総合計画と連動した個別計画 ?基本計画と20を超える個別計画
3 計画素案を策定するプロセスと求められる能力
(1)計画素案策定のプロセス ?選挙後1年で計画を確定
(2)新たな総合計画システムに必要とされること
第3章 第4次基本計画の市民参加
1 多元・多層の開かれた市民参加 ?三鷹市の市民参加の集大成をめざして
(1)地域レベルと施策レベルでの参加
(2)データ集の作成と広報特集号所発行
第4章 無作為抽出の市民討議会による市民参加
1 みたかまちづくりディスカッションの始まりと展開
2 新たな取り組みも入れた第4次基本計画策定のまちづくりディスカッション
(1)市民コーディネータ0養成講座を開催
(2)「100人規模」・「4テーマの同時進行」で討議会を開催
第5章 人口減少・低成長の時代の市民参加のあり方
おわりに ~人口減少時代に総合計画を策定する意義と必要性~
あとがき
関連資料
著者紹介
コパ・ブックス発刊にあたって
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