- 本書は、統計の分析手法などの説明を最小限にとどめ、「統計を使うと何ができるのか」、また「統計を使って、何を誰にどう伝えるか」という目的・本質を理解できるように工夫した教材です。そのため、数式をできるだけ使わないようにし、ただ単に数値を整理・分析するのではなく「誰にどんな目的で何を伝えたいのか」というテーマを中心に展開していきます。
★本書の構成
Section0:ウォームアップとして統計の考え方を物語作りのワークから学ぶ
Section1:物語作りの流れに沿って、統計の流れを理解する
Section2:活用事例にもとづいて、統計の分析から活用までを体験する
Section3:統計の考え方や分析手法などを体系的に整理して学習する
Section4:自分自身でデータを集め、分析を行い、結果を考察して表現するところまでチャレンジする
Section5:統計がどの分野でどのように活用されているか、あらためて確認する
■豊富な演習問題あり!
Section1 練習問題15問
Section2 活用事例5問・例題5問
Section4 チャレンジ問題6問
応用練習問題6問
■コラムあり!
コラムにも、それぞれの内容に対応する問題が付いています!(全5問)
★便利な教材データやサポート資料もご用意しています!
統計のポイント・考え方を押さえるワークシート!
グラフ作成の操作に関する補足資料
【講師用】
チャレンジ問題(Section4)の「指導の手引き」
シラバス
※学部・学科に合わせたシラバス例もあります。詳細はお問合せください。
●B5
●256ページ
●製本式
●2色刷
活用事例でわかる!統計リテラシー ~数学が苦手でも大丈夫!~|noa出版
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- 活用事例でわかる!統計リテラシー
Section0 ウォームアップ
STEP1 新しい「統計のイメージ」に出会う
(1)最もシンプルな「統計」の説明
(2)表現手法として見た「統計」
STEP2 物語作りのワークにチャレンジ
(1)イラストに描かれた物語を想像してみよう
(2)グラフから物語を想像してみよう
(3)「物語作りのワーク」の振り返り
STEP3 新しい「統計の学び方」
(1)「表現手法」として統計を学ぶ
(2)このテキストでの学び方
(3)統計を使いこなすために必要な力
Section1 データを物語る「統計」
STEP1 「物語」と「統計」のカンケイ
(1)「物語」と「統計」のストーリー
(2)「物語」と「統計」のプロセス
STEP2 テーマを決める ~目的の明確化~
(1)テーマを決めると、物語に輪郭が生まれる
(2)ネタとなる情報やデータを集める
(3)集めたネタをしっかり読み取る
(4)ネタから、問題意識へ
(5)テーマを「対象」「範囲」「方針」で表現する
STEP3 物語の素材集め ~必要なデータを集める~
(1)統計に必要な情報
(2)情報を幅広く集める
(3)数値やビジュアルで整理する
STEP4 プランニング ~仮説から分析の見通し~
(1)統計の「クライマックス」
(2)分析プランの検討
(3)分析プランを記録する
STEP5 クライマックス ~データの分析と考察~
(1)基本的な分析の流れ
(2)知りたい情報を自分で集める
(3)データの集計
(4)分析のポイントを整理する
(5)分析結果の考察(解釈と意味付け)
コラム【統計の落とし穴】前提は大切。でも思い込みは危険!!
STEP6 ストーリーをまとめる ~アウトラインとレポート~
(1)統計の結果を報告する
(2)アウトラインの組み立て方
(3)文書の様式 ~フォーマット~
(4)文書の様式 ~文法・表現~
(5)推敲と添削
STEP7 「データを物語る」のまとめ
Section2 統計の活用事例に学ぶ
STEP1 本当の主要顧客を発見して売上アップ!
(1)統計の活用事例を確認
(2)顧客分析を体験してみよう
(3)「顧客分析」体験を振り返ってみよう
STEP2 天気と売上の関係から、効果的な販売・仕入れ
(1)統計の活用事例を確認
(2)仕入れ計画を体験してみよう
(3)「仕入れ計画」体験を振り返ってみよう
STEP3 統計的思考で商品の品質チェック!
(1)統計の活用事例を確認
(2)サンプリングによる品質管理を体験してみよう
(3)「品質管理」体験を振り返ってみよう
STEP4 統計的検定でサプリメントの効果判定!
(1)統計の活用事例を確認
(2)新商品のモニター調査を体験してみよう
(3)「モニター調査」体験を振り返ってみよう
STEP5 統計にもとづく商品陳列で購買促進!
(1)統計の活用事例を確認
(2)クロスマーチャンダイジングを体験してみよう
(3)「クロスマーチャンダイジング」体験を振り返ってみよう
Section3 真面目な統計の話
STEP1 データを数値やグラフで要約する
(1)データを数値で表現する
(2)データを視覚的に表現する
STEP2 ばらつきの大きさや格差を測る指標
(1)データのばらつき
(2)ばらつきを表す指標
STEP3 できごとを確率で考える
(1)確率と統計のカンケイ
(2)起こりうる可能性を列挙する
(3)期待できる結果を計算する
(4)確率と分布
コラム【統計の落とし穴】“%”の意味を見極める!
STEP4 一部から全体を推測する ~標本調査と検定~
(1)統計を使って見えない範囲を推測する
(2)標本調査
(3)知りたいことをより直接的に調べる「実験」
(4)すべてのデータは正規分布に通じる
(5)統計的検定
(6)代表的な検定方法
コラム【統計の落とし穴】結果を出すことにこだわって、目的を見失った
STEP5 データから関係を探る ~回帰分析入門~
(1)回帰分析が目指すもの
(2)回帰分析の考え方
(3)回帰分析の注意点
Section4 統計力チャレンジ
Challenge1 公的統計を使って、都市計画に挑戦!
(1)必要なデータを入手しましょう
(2)東京の街の姿をグラフと地図で把握しましょう
(3)結果から東京都心部の都市計画を考えましょう
Challenge2 Web上の文字情報を活用した予備調査
(1)データを確認しましょう
(2)データの特徴をとらえましょう
(3)分析方法を考えて実行してみましょう
(4)予備調査の結果を考察してみましょう
Challenge3 作物統計から農業の現状を把握する
(1)作物統計と気象のデータを入手し確認しましょう
(2)分析しましょう
(3)結果から農業の未来を考えてみましょう
Challenge4 リスク×利益で統計的な経営判断
(1)統計的意思決定論の考え方
(2)意思決定に必要な情報を求めましょう
(3)分析結果から経営意思決定を実行しましょう
コラム【統計の落とし穴】過度な一般化で、赤っ恥!
Challenge5 材料の品質を見極める
(1)品質管理に使用する統計値やグラフを知りましょう
(2)接着剤の強度と気温に関係はあるのか調べましょう
(3)分析結果から使用する接着剤を決定しましょう
Challenge6 アンケートの統計分析で教育効果を測定
(1)アンケートの計画
(2)アンケート結果を分析しましょう
(3)「教材による学習満足度への影響」を考察しましょう
コラム【統計の落とし穴】「正しいフリをしたデータ」にダマされない
Section5 統計を「学ぶ」あなたへ
STEP1 統計を学ぶということ
(1)探究の科学としての統計
(2)実用の科学としての統計
STEP2 次の学びへ
付録
付録1 統計キーワード集
付録2 主な統計処理ソフト
付録3 統計データが入手できるWebサイト/出版物
索引
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