- 本書の第一部は、筆者が長年にわたる経験から、障害表明の考え方、事前の準備、授業のもち方、事後のフォローアップ等について、自閉スペクトラム症(ASD)あるいは注意欠如・多動症(ADHD)など発達に障害のある人々の参考になればと考え、書き記したものです。
第2部と第3部は、筆者が障害表明の授業を依頼されたときに活用してきた、キャサリン・フェハティの友だち理解プログラム(第2部)とキャロル・グレイのシックスセンス(第3部)の授業案の紹介です。
自閉症スペクトラム クラスメートに話すとき|キャサリン・フェハティ|キャロル・グレイ|服巻智子|エンパワメント研究所
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- 自閉症スペクトラム クラスメートに話すとき
第1部 クラスメートに話すということ 服巻智子
第1 章 子どもの障害について、クラスメートに話すこと
1)はじめに
2)「子どもの障害を表明するといじめが増える」という先入観の間違い
第2 章 発達障害のある子どもにとって、障害を表明することの意義
1)障害表明の利点
2)障害表明のデメリット
3)クラスメートたちの心理
4)Honesty -それは人間関係の基本
第3 章 誰が話すのか?
1)クラスメートに話す役割を担う候補者
第4 章 小中学校で障害表明をするときの指導例
第5 章 障害表明実施までの準備と手続き
1)障害表明の決断は本人が行うものである
2)保護者ときょうだいたちの心構えを支援する
3)支援者間の役割分担を明確化する
4)クラスあるいは学年の保護者会への対応
第6 章 友だち授業の実際
【実践事例】
第7 章 障害表明後のフォローアップについて
1)当該児童と当該保護者のフォローアップ
2)クラスメートのフォローアップ
第8 章 自己権利擁護の力を育む
1)めざすのは、自己権利擁護の力を育てること
2)成長にともなう障害表明のあり方や開示する対象者の変化
3)ハードディスクロージャー(診断名を公表する方法)
4)ソフトディスクロージャー(診断名を伝えず、特性のみを伝えるやり方)
5)実際の適用場面では
6)自己権利擁護スキルとアサーショントレーニング
第2部 友だち理解プログラム キャサリン・フェハティ
子どもたちに「人と人との違い」について理解を促進し、共感性を育む教育
日本の先生方へ
プランA基本形 「友だち理解プログラム(UFP)」の導入
プランBオプション 特別支援教室やその在籍児童について紹介する
プランCオプション クラスメートを理解しよう
「友だち理解プログラム」の指導案
A.「友だちを理解する」導入 一般論による基本形
Part 1 能力
Part 2 体験学習
Part 3 言語理解のデモンストレーションを観察する「食事の準備を整えなさい」
プランB オプション 特別支援学級とその在籍児童について紹介する
プランC オプション 特定の(自閉症スペクトラムのある)クラスメートについて理解する
■児童書の活用
「友だち理解プログラム」準備物リストと体験学習の解説
①手先の巧緻性に関する体験学習
②視覚のちがいに関する体験学習
③触覚等の感覚受容のちがいに関する体験学習
④注意集中や聴覚刺激のちがいに関する体験学習
第3部 シックスセンスⅡ キャロル・グレイ
目的
本時の目標
教材
所要時間
特記事項
導入部
五感について学ぶ
相手の視点に立つことと六番目の感覚(シックスセンス)
感覚について相手の視点に立つ体験学習
認知のちがいについて相手の視点に立つ体験学習
感情についての相手の視点に立つ体験学習
社交的な感覚(シックスセンス)に障害をもっているということは、どういうことだろう?
私たちは同級生として、どんな手助けすることができるのでしょうか?
まとめ
授業案「シックスセンスⅡ」について よくある質問とその答え
総論 服巻智子
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