- 本書は労働者派遣法について各条文を逐条的に解説するとともに、平成15年改正をはじめとする過去の制度改正の趣旨・背景・内容について加筆したものである。また、初版で相当の分量を割いた労働者派遣法制定までの経緯等の解説についても基本的にそのまま残している。それは、労働者派遣事業制度の基本的な考え方は、平成11年、15年改正を経ても今なお不変であり、これを正しく理解する上で、長年にわたって行われた当時の関係者の議論を知っておくことは、現在でも極めて重要であると考えるからである。
【著者略歴】
高梨 昌(たかなし あきら)
1927年東京都出身。1953年東京大学経済学部卒。信州大学人文学部長、同経済学部長を歴任し、1995年定年退職。信州大学名誉教授。1990年より日本労働研究機構研究所長(併任)、1996年同会長、2001年退任。主な兼職として、中央職業安定審議会会長(労働省)、中央職業能力開発審議会委員(労働省)、中央労働委員会公益委員(労働省)、雇用審議会会長(総理府)、司法試験考査委員(法務省)、臨時教育審議会専門委員(総理府)などを歴任。
詳解労働者派遣法 第3版|高梨昌|エイデル研究所
- shinanobook.com HOME >
- 詳解労働者派遣法 第3版
序章
1 労働者派遣法制定の社会経済的背景
2 人材派遣業の抱える問題点
3 労働者派遣法成立までの経緯
4 労働者派遣法をめぐる論点
5 労働者派遣法施行後の動向
第1章 職業安定法と労働者供給事業
1 法制定以前の状況
2 職業安定法制定のねらいと施行後の状況
3 職業安定法施行規則第四条の改正
4 経済社会活動の変化と派遣的形態の事業の増加
5 労働組合の行う労働者供給事業
第2章 労働者派遣法の制定と施行
1 派遣的形態の事業への対応
2 行政管理庁の勧告
3 労働力需給システム研究会の提言
4 労働者派遣事業問題調査会報告書
5 中央職業安定審議会労働者派遣事業等小委員会報告書
6 関係審議会の答申
7 国会での論議及び修正
8 業務処理請負事業の実態に関する統計的調査の実施
9 労働者派遣法の施行
第3章 労働者派遣事業制度の改正の経緯
1 平成2年における制度改正
2 平成6年における制度改正(高齢者に係る労働者派遣事業の特例の創設)
3 平成8年における制度改正
4 平成11年における労働者派遣法の改正
5 平成15年における労働者派遣法の改正
第4章 労働者派遣法の内容
1 労働者派遣法の意義
2 労働者派遣法の概要
3 逐条解説
参考資料
非正規雇用ハンドブック 使用者が守るべきこと ¥3,600 |
ページ先頭へ