- 認知症の人は、日々、何を思い、何に不安を感じ、何を大切にし、何を願っているのでしょうか。周囲の者には、わからなかったり知らなかったりすることが多くあります。ところが、あるとき認知症の人が吐露した「ひと言」に、周囲の者はとても感激したり、ショックを受けたり、うれしくなったり、悲しくなったり、考えを改めさせられたり……。そんな瞬間が必ずあります。本書は、こうした認知症の方たちのリアルな「声」「言葉」をたくさん集めることで、認知症の人の世界や心理に少しでも近づきたいと考えて出版されました。数々の「ひと言」には、認知症の方からこぼれ落ちてきた不安、哀しみ、矜持、愛、思いやりなどがあふれています。これらに触れると、私たちが認知症の人のこと、認知症のことをいかに知らないか思い知らされます。
認知症の人たちの小さくて大きなひと言~私の声が見えますか?~|永田久美子|harunosora
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- 認知症の人たちの小さくて大きなひと言
<主なエピソード>
「先生、俺なんか悪いことしたんかな」(T・Tさん、61歳)
「実は、時計が読めないの」(山田庸子さん、58歳)
「ぼくは壊れてく。助けて」(金子智洋さん、63歳)
「今が大切だから忘れないよ」(Y・Aさん、97歳)
「こんなことさせてごめんよ」(I・Yさん、85歳)
「思い出が増えると心が膨らんでいくの」(よっちゃん、80歳)
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