- 中国を上回る約50万人の戦死者を出したフィリピンでの戦争――その戦闘と占領・住民虐殺の傷痕を歩く!
世界で唯一、リアルな戦場が残るコレヒドール島、バターン半島「死の行進」、マニラ市街戦と住民虐殺のメモリアル。
そして、リンガエン湾上陸跡、特攻隊基地跡、日・米比軍最後の戦場・バレテ峠など多数の戦跡を紹介。写真約250枚を掲載。
オール・カラー版
フィリピン戦跡ガイド|小西誠|社会批評社
- shinanobook.com HOME >
- フィリピン戦跡ガイド
はじめに 2
■フィリピンでの戦跡の歩き方 10
第1章 首都マニラ市内に残る戦争 11
――マニラ市街戦跡・住民虐殺のメモリアルを歩く
●マニラその巨大都市の現在 12
●マニラ市街戦最後の攻防、イントラムロス 17
●サンチャゴ要塞内のフィリピン人捕虜虐殺のメモリアル 20
●殺された市民の祈念碑が安置されたサン・オーグスティン教会 24
●メモラーレ・マニラ1945モニュメント 27
●激戦に耐えた旧パコ・ステーション 29
●連合軍が最初に到達したサント・トーマス大学 30
●マニラ市内の二つの虐殺現場―旧スペイン・クラブとラサール大学 32
第2章 二度の戦争の激戦地となったコレヒドール島 35
――戦場がそのまま保存された世界で唯一の島
●島の頭部・トップサイドに残る350メートルの巨大兵舎 36
●太平洋戦争記念碑と記念館 41
●米比軍・日本軍の地下要塞となったマリンタ・トンネル 44
●無用の長物となったクロケット砲台 50
●日本軍を震撼させたウェイ砲列 52
●2万6千メートルの射程を誇るハーン砲台 54
●日本軍の直撃を受けたギアリー砲列 56
●保存されたサウスドッグと知られざるトーチカ 58
●島の北部海岸線に設営された震洋隊の基地 65
●キンドレー飛行場跡に残るバンカー 68
●フィリピン・ヒーローズ・メモリアル 70
●「日本平和庭園」の慰霊碑 72
●カバロ島・フレイル島(軍艦島)の玉砕 74
●コレヒドール島の案内 77
第3章 バターン半島――「死の行進」の街道を歩く 81
――フィリピン戦争のもう一つの激戦地・バターン半島
●「死の行進」の起点――マリベレス・ゼロ地点 82
●バターン半島での日本軍と米比軍の戦い 85
●サマット山に聳える十字架のメモリアル 90
●ひっそりと佇むカパス・デスマーチ・メモリアル・シュライン 96
●巨大タワーが建つカパス・ナショナル・シュライン 98
●従軍作家・火野葦平の記録したオードネル捕虜収容所 102
●パンティンガン川の虐殺 105
第4章 二度の上陸戦の舞台となったリンガエン湾 109
――リンガエン湾・マバラカット特攻隊の戦跡を歩く
●連合軍上陸地点を印す「上陸記念碑」 110
●日本軍の上陸地点に造られたジャパニーズ・ガーデン 117
●最初のカミカゼ特攻隊出撃基地・マバラカット西飛行場跡 119
●マバラカット西飛行場跡に残る掩体壕群 123
●正面に鳥居が建てられたマバラカット東飛行場跡 128
第5章 日・米比軍の最後の戦いの地――バレテ峠・サクラサク峠 133
――兵隊も「邦人」も飢えと病で斃れていった
●累々たる屍が眠るバレテ峠とメモリアル 134
●連合軍のメモリアルが建つバレテ峠 135
●バレテ峠の日本軍戦没者の記念碑 137
●バレテ峠の中国系比軍兵士の記念碑 140
●ゲリラに翻弄された日本軍 142
第6章 戦争犠牲者を追悼するメモリアルを訪ねて 145
――南部ルソンの忘れられた住民大虐殺のメモリアル
●教会に集められ、家を爆破されたバウアンのメモリアル 146
●カランバのリアール三叉路のメモリアル 150
●カランバのサンペロハン小学校のメモリアル 152
●日本人がフィリピンの人々のために建てた世界平和祈念塔 155
●リパ虐殺に関わった日本兵の証言 158
●日本軍戦犯たちが収容されたモンテンルパ 162
●フィリピン無名戦士の墓 166
●マニラ・アメリカン・セメタリーとメモリアル 169
●日本の軍民戦没者を祀るジャパニーズ・ガーデン 170
第7章 フィリピンでの日・米比軍の戦争――1941~1945年 173
――「本土防衛」の捨て石にされた日本軍兵士とフィリピン民衆
●アジア・太平洋戦争の開戦とフィリピン 174
●バターン半島攻防戦で苦戦する日本軍 177
●日本軍の敗勢と連合軍のレイテ上陸 184
●再びルソン決戦――連合軍の上陸作戦 189
●日本軍の敗退と孤城化 192
●市民約10万人が死亡したマニラ市街戦 196
●コレヒドール島の日本軍陥落 202
●マニラ東部の戦闘とフィリピン戦の終了 204
●山下司令官の投降と処刑 205
註1 本書のフィリピン戦跡ガイドは、ルソン島に限定して執筆しているが、
同国の他の島については、随時増補版として刊行する予定である。
註2 表紙カバーの写真は、バターン半島マリベレス・ゼロ地点のメモリアルである。
ページ先頭へ