- 2002年に刊行された「自閉症や知的障害をもつ人との コミュニケーションのための10のアイデア」は17年間で23,000部も発行されました。
この間に、障害者をとりまく環境にはさまざまな変化がありました。
障害者に対する考え方や法律・制度にも大きな変化がありました。
また、障害をもつ人たちとのコミュニケーションをサポートする機器やICTと呼ばれる情報通信技術の環境も大きく変わりました。
とりわけ、スマホや携帯型情報端末の進化、さらにはそれらを利用して活用されるアプリの開発などは実に日進月歩です。
本書では、そうした変化をもふまえつつ、障害をもつ人とのコミュニケーションというかわらない問題についての、決して忘れてはならない視点についてまとめてみました。
知的障害や発達障害のある人との コミュニケーションのトリセツ|坂井聡|エンパワメント研究所
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- 知的障害や発達障害のある人との コミュニケーションのトリセツ
はじめに
1章 支援するとはどういうことか
1 支援するとはどういうことか
2 ICIDHからICFへ
3 障害があると言われたらなぜ、抵抗感を持つのか
4 障害があるとはどういうことなのか
5 障害があるとかないとかではなく、「なぜ、困難なのか?」と考えてみる
6 支援と訓練は両立するか
7 診断があることの意味
2章 意思を伝える
1 自己決定すること
2 自己決定や自己選択がその後の生活を変える
3 自己決定できるようにするためには
4 発信にこだわる
5 AACという考え方
6 「話すことができる」という評価でよいですか
7 評価が大切
8 問題行動で表現している
9 こんなことがありました
10 要求、注目、拒否の表現を探る
11 適切な方法を身につけるには
12 じゃあ次は
3章 テクノロジーを使う
1 VOCAを知ってますか?
2 VOCAの特徴を活用する
3 どんなことばを入れるの?
4 こんなことがありました
4章 わかるように伝えるために考える
1 エコラリアが出たときには
2 ASDのある人たちはどう理解しているのか
3 視覚的にわかりやすくすることが重要
4 ある疑問
5章 ASDのある人は視覚優位なのか
1 視覚優位とは
2 知的障害のある人とは
3 聞いたり見たりしたことを理解するための能力の発達
4 イメージする能力の発達は
5 知的障害のある人の場合は視覚的な支援が有効である
6 ASDのある人の場合はどうなのだろう
7 視覚的支援は有効なのか
8 視覚的支援の優位
6章 構造化
1 冷たい感じが
2 なぜ構造化しないの
3 本当にそうでしょうか
4 これだけで十分ですか?
5 本当にわがままなのか?
6 スケジュールは必要ですか?
7 どのような方法がありますか?
8 タイマーの活用をしてみる
9 タイマーをどのように使うのか
10 切り替えには心の準備も必要
7章 構造化に魅了されているあなたへ
1 その構造化は間違い
2 この失敗が語ること
3 じゃあどうすればいいの
8章 構造化だけでは
1 儀式的行事で
2 儀式的行事の位置づけ
3 ある質問
4 構造化が通用しない?
5 どんな工夫があります?
6 事前に知らせるという方法もあります
9章 生活に生かすためにどうする
1 学校ではできるのに
2 暮らしの中で生きる力に
3 家庭での支援のアイデアをどのように考えるのか
4 何ができて何ができていないかを考える時に
5 できそうなことがやる気につながる
6 地域生活に広げられる
7 支援はなくならなくてもいい
8 わからないと問題行動に、わかると解決
9 常識にとらわれないことも重要
10章 支援機器の活用
1 バランスよく使い分けること
2 コンピュータをどのように使いますか?
3 コンピュータが変えるものとは
4 こんな体験からも考えることができる
5 生活の範囲が広がる可能性も
6 スマートフォンのカメラで
11章 必要な支援を受けるために
1 サポートブックを書いてみる
2 どんな内容が必要?
3 最低限必要な情報では?
12章 同じ景色が見られるように
1 特別扱いすることです
2 感覚過敏に対する配慮も
3 こんな工夫もある
4 このような発想をするためには
13章 おわりに
参考文献
あとがき
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