- 特集//アグリ・サプライチェーン 農水産品の産地と市場・顧客をコネクト
本誌では毎月のように我が国の構造的な労働力不足に起因する様々な分野での物流危機を取り上げてきている。ただ実は,様々なフェーズで危機に直面する我が国物流の中でも,こと食品流通が対峙している状況は独特の深刻さを抱えている。曰く,トラック輸送が97%を占め,とりわけ生鮮食品輸送では手荷役作業が多く,出荷量が定まらないことから荷下ろし時間が集中する構造ゆえに待ち時間が長く,品質管理が厳しく運行管理が困難で,小ロット多頻度での輸送が多く,産地から消費地までが遠く長距離輸送が多い……。構造的な危機の中にあって一層の構造的な危機を内包しているのが,国民の生活の基本である食料需給に関する物流だという事実は,より深刻に受け止める必要があるのではないだろうか。そこで今月号の特集では,アグリ・サプライチェーンにフォーカスして,マーチャンダイジングの視点から農産品の付加価値を高めようというJA全農の革新的な取り組み,農水省を軸としたパレット規格共通化を含めた行政サイドの取り組みを始めとして,工業製品とは一線を画す“農”産品物流が抱える困難や,内に秘めた可能性について多角的に追ってみた。(編集部)
月刊「マテリアルフロー」 2020年8月号|月刊マテリアルフロー編集部|流通研究社
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- 月刊「マテリアルフロー」 2020年8月号
■特集
[全国農業協同組合連合会(JA全農)]
農産物サプライチェーンを塗り替えるバリューチェーン構築へ
◎全国農業協同組合連合会(JA全農)チーフオフィサー(理事待遇)戸井和久氏
[農林水産省]
国家安全保障の基盤として農産品流通の安定化を実現
◎農林水産省 食料産業局 食品流通課長 武田裕紀氏
[農産品流通座談会/JA全農,東京青果,全ト協]
農産品流通の構造課題山積 適正なサプライチェーンを模索
◎日本の食材価格と物流コストのギャップが鮮明に
[カゴメ]
垂直統合型ビジネスを支えるサプライチェーンが競争力の源泉
◎農業から生産・加工・販売の一貫バリューチェーン
[ベジテック]
青果物サプライチェーンのDX推進で付加価値向上を目指す
◎ベジテック 代表取締役社長 遠矢康太郎氏
■企画
[旬のマテリアルフロー 186]
Withコロナのロボットビジネスは完全無人化に商機
◎(株)ZMP
[対談シリーズ|リテール物流 2]バローホールディングス
特売依存脱却と内製化でバローの新たな「物語」を追求
◎製造小売業としての価値向上で,次の物流ステージを模索
[物流現場とKPI 2]
先端物流現場で再注目を集める基礎データ抽出の重要性
◎プロロジス 開発部 ディレクター 高橋健太氏/開発部 シニアマネージャー本庄哲太氏 × (株)KURANDO 代表取締役 岡澤一弘氏
[MF REPORT]Kyoto Robotics
コロナ禍の切迫ニーズに応え先端ロボティクスのリアル内覧会
◎FA&LA 3Dビジョン ソリューション展示会を開催
■連載
[ロジスティクスセンター“きほんの き”]26
6.ロジスティクスセンターのシステムレイアウトデザイン(6)
◎ロジスティクスシステムコンサルタント/小柳浩二
[システムの眼Ⅱ]49
システムをめぐる人々との縁(1)
◎早稲田大学 名誉教授/高橋輝男
[5分で読める教養講座 71《おススメ書籍》ひとくちガイド]
スノーデンファイル徹底検証~日本はアメリカの世界監視システムにどう加担してきたか(毎日新聞出版)/ユダヤの商法~世界経済を動かす(KKベストセラーズ)/國破れてマッカーサー(中公文庫)
◎小泉事務所 代表/小泉 豊
月刊「マテリアルフロー」 2020年7月号 ¥1,600 | |
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月刊「マテリアルフロー」 2020年4月号 ¥1,600 | |
月刊「マテリアルフロー」 2020年3月号 ¥1,600 | |
月刊「マテリアルフロー」 2020年2月号 ¥1,600 | |
月刊「マテリアルフロー」 2020年1月号 ¥1,600 | |
月刊「マテリアルフロー」 2019年12月号 ¥1,600 | |
月刊「マテリアルフロー」 2019年11月号 ¥1,600 | |
月刊「マテリアルフロー」 2019年10月号 ¥1,600 | |
月刊「マテリアルフロー」 2019年9月号 ¥1,600 |
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