- 住宅建築12月号は、設計者・職人・建築主が一体となって豊かな住空間の創造を目指す「住まい塾」の活動を紹介します。
1983年から活動を始めた住まい塾は、設計者・職人・建築主が一体となって豊かな住空間の創造を目指し、三者が本物を見極める目を養う勉強会、各専門業者が交流をしながら切磋琢磨する研究会、設計者を目指す人の設計養成塾、住宅設計を行う創作活動、この4つの柱を軸に、有機的な運動を続けています。
今回の特集では、江戸時代から建つ農家再生事例を含めて、5軒の住宅を紹介しています。「府中の舎」の建主と高橋さんの巻頭座談をはじめ、各住宅それぞれの建主の声も紹介しています。「現在は、暮らしのことを考えたうえで、住まいのことを考えるというあたり前のことがないがしろにされているのでは。家を建てれば、理想の暮らしが実現できるということはあり得ない。自分たちの暮らしに必要な家を建てるために、まずは自分たちが地に足をつけた暮らしをすることが重要だ」と語る"高橋修一/住まい塾"の家づくりを是非ご覧ください。
作品紹介では、オークヴィレッジ木造建築研究所の事例を取り上げます。
オークヴィレッジは、飛騨高山を拠点とした制作集団です。建築部門となる「オークヴィレッジ木造建築研究所」では、適材適所に無垢材を使い、伝統的な構法の可能性を広げ、日本の民家に学ぶ地産地生(*家は消耗品ではないという考えから「地産地消」ではなく「地産地生」に)の家づくりを現代の空間へと蘇らせています。
今回紹介する住宅では、いずれも風景を採り込む開口部廻りを中心にディテールを含めて紹介しています。窓はひとつの壁としても捉えられ、開口部分とFIXとの取り合いのバランス、建具との納まりから考えられた柱の寸法など、開口部の機能とデザインのバランスを読み解くことができます。
その他、記事内容については目次をご覧ください。
住宅建築 2010年12月号No.424|建築資料研究社
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- 住宅建築 2010年12月号No.424
特集
高橋修一 住まい塾 豊かな空間に暮らす
対談
生きものを守る巣としての住まい
……加藤和子×加藤洋子×高橋修一
アジアの風を感じる現代の日本民家
府中の舎
設計=住まい塾 高橋修一+岡田曜子
畳敷きの居間を台所とダイニングが取り囲む
台形プランの住まい
塩尻の舎
設計=住まい塾 高橋修一+中村光次
住み続けるための建て替え
宝塚の舎
設計=住まい塾 高橋修一+南野容子
原生林の中に建つシンプルな山荘
蓼科山荘
設計=住まい塾 高橋修一+齊藤元彦
住み続けるための部分改修
一ノ関の舎
設計=住まい塾 高橋修一+岡田曜子
特別記事
原型を基にして
インタビュー
住むところ 集うところ
……神谷宏治 聞き手=松隈洋/平良敬一
作品紹介
オークヴィレッジ木造建築研究所
風光を導く住まいとディテール
海と山に浮かぶ家
設計=オークヴィレッジ木造建築研究所
蘇る家
設計=オークヴィレッジ木造建築研究所
作品紹介
岡山 既存建物を生かし新しい風景をつくる
おかやま山陽高校80周年記念館
設計=大角雄三設計室
特別記事
大谷 石造りの住宅
文=小西敏正 写真=栗原宏光
連載
欧雑巴建築見聞記 第15回 ミューラー邸
設計=アドルフ・ロース 1930年 チェコ・プラハ
文=栗田 仁 写真=宮本和義
HEAD研究会「外壁の性能と選択肢」
……木島千嘉×中村研一×山本想太郎
書評:『美味礼讃』(海老沢泰久、1994年、文春文庫)/文=宮脇 彩
追悼・田中文男 文=磯崎 新/平良敬一
イベント・ニュース
プロフィール
次号予告
インフォメーション
住宅建築 2010年10月号No.423 ¥1,900 | |
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