はじめに 死蔵特許問題を取り上げるにあたって
米国特許第四六九八六七二号
第一章 死蔵していたJPEG基本特許
弊社はJPEGの特許を保有しております
フォージェントってなんの会社?
ソニーが払った一六二〇万ドル
JPEGの父は文雄さん?
二大メーカーの和解報道を見守った各社
粘り勝ちと粘り負け
第二章 ビデオテレコム
テレビ会議システム市場の華やかなりし時代
産声
ディック・モエラー
ディック・モエラーの経営手腕
致命傷
最後の賭け
第三章 CLI(コンプレッションラボ社)
圧縮技術研究所
ガリー・トリムの会社切り売り戦略
ディック・モエラーとガリー・トリムの出会い
ひっそりと権利移転した死蔵特許
第四章 死蔵特許の発見
VTELの分割
パテント・トロール
屋根裏のレンブラント
晒し首にされたソニー
総攻撃開始、そして撃沈
第五章 死蔵特許問題をふりかえる
結局、原因は何だったのか
原因一 標準化機関における特許調査の不備
原因二 M&Aによる権利移転時の特許デューデリジェンスのし忘れ
原因三 製品開発販売事業がない
原因四 発明者が職務発明対価を要求しない
原因五 パテント・トロールさえも許容する米国のプロパテント戦略
原因六 ビジネス倫理の低下
原因七 メーカーよりも弁護士が儲かる世界になった特許
あとがき パテント・トロール時代に向けて――死蔵特許とその怖さとは
謝辞
引用文献
ページ先頭へ