
- 一年を通して気温の高い台湾は製茶に適し、輸出用のお茶の産地として発展してきました。標高の高い山が多く山地で採れるお茶がブームを起こすなど、近年も独自の発展を遂げています。台湾茶の魅力を挙げるとするなら、お茶の香りと美味しく飲むための「工夫」です。
3本の指にぴったりと収まる小さく可愛らしい飲杯と聞香杯。茶壺(急須)から聞香杯へと注ぎ、それを飲杯へと移す。そして空になった聞香杯を鼻腔に傾けると甘い香りが満ち満ちて、心は落ち着きお茶を楽しむためのよい間ができます。お茶を口に含むと、深い味わいが舌の上で遊び、喉を潤します。そして喉から沸き立つように香りがあふれる「回甘」がめぐります。味とともに香りを楽しむのが台湾茶です。台湾茶の香気にひかれて足を踏み入れた台湾茶藝の世界。
それぞれに趣向を凝らした空間で台湾茶をいただくことができる茶芸館。決してかしこまることなくゆっくりと気軽にお茶と会話を楽しむことができます。茶芸館ごとに、お茶の入れ方はさまざま。美味しくお茶をいただく工夫。気軽にお茶を楽しむ工夫。それぞれに工夫を凝らしながらも、変わることはないのは相手をもてなそうという心。
さらに自分で台湾茶を楽しむために、茶葉と茶道具のお店を紹介。日本茶とは異なる製茶の過程から、さまざまなお茶が生まれます。また、美味しいお茶を淹れるために欠かせない茶道具。気軽に買い求められるお店から、こだわりの一品まで。そこでもまたよりよい茶葉を追求する情熱、また茶道具への愛情あふれる心に出会いました。
10月31日より羽田-台北(松山)線が開通でより近くなる台湾。身近な存在となりながらも、まだまだ奥深い台湾茶の世界を是非感じてください。
台湾茶遊|中田桃子|TOKIMEKIパブリッシング