
- 経営の基盤を作り利益体質に
『生産性』の向上がカギを握る
かつては人気職業だった美容師。しかし現在では志望者が減少し、離職率も下がらないまま。となれば、人材確保も容易ではありません。
にもかかわらず、新規開業は緩やかながらも増加傾向を維持しています。また低料金店がすっかり周知され、中には「高い料金を支払わなくても髪は切れる」と考えている方もいるかもしれません。つまりさまざまな形態のヘアサロンひしめき合い、飽和状態なのが現状。
消費者から見れば選択肢が増えたのですから良いことになるとは思うのですが、ヘアサロンにとっては人材難や価格競争に巻き込まれ、閉店を余儀なくされるケースも少なくありません。ですからまず利益を上げていかなければならない。そこで今できる手立てのひとつが生産性、とくに『労働生産性』の向上を考えることではないでしょうか。
単純に「価格を下げて客数を維持しよう」とすれば、労働環境の悪化を招いてしまうかもしれません。それではスタッフの満足度が下がり、さらなる悪循環に陥ってしまいます。ではどうしていくかというと、「組織化」「客単価の向上」「時短を図る」「早期スタイリスト育成」「アシスタントの売上げを作る」「店販率の向上」等々、コンセプト・環境次第で実にさまざまな取り組みが考えられるのです。
サロンオーナー4月号では、そうしたヘアサロンにおける『生産性』向上につながる取り組みを取材。またどうしてその取り組みを選んだのかといった、考え方も紹介します。
サロンオーナー2015年4月号|理美容教育出版