
- 勇気流は、著者が創案し育て上げた横歩取りの新ジャンルで、升田幸三賞を受章した本格派です。どのようなきっかけでそれを思いつき、育て上げる過程でどんなドラマ──まさかという手、奇跡的な局面、笑ったり泣いたり──があったのか。公式戦はもちろん、VSや研究会で指した将棋も踏まえ、惜しみなく披露します。
「あとがきに代えて」では、29連勝で止めたあの一局を、初めて、本人がじっくり語ります。
本書は、島朗九段『角換わり腰掛け銀研究』を意識しつつ執筆されました。基本的に厳粛な定跡研究書ですが、きっと泣いたり笑ったりする箇所もたくさん出てくるはず。「勇気流」の人柄を感じさせる、すばらしくユニークな本になりました。
横歩取り勇気流|佐々木勇気|浅川書房