
- この本は、約50年前に、ある私立高校で起こった授業改革運動を、当事者が綴った記録です。
主たる期間は1969年11月から1970年の3月までの5ヶ月間で、その高校は麻布高校という、東京にある中高6年一貫教育の学校で、当時も現在も「進学校」として知られています。
50年が経過し、当時の多くの教員はすでに亡くなり、同期生はこの出来事の多くを忘れてしまっています。
しかし改めて資料などを読んでいると、生徒諸君のみならず、当時の教員も含めて、その真摯で真剣な態度や信頼や期待に敬意を払いたいと考えるに至っています。
50年前はこうした気持ちはなかったように思いますが、今はよくみんなここまでやったなという感じがしています。
本書のタイトルの「よみがえれ」は、失われた出来事の復元とともに、こうした人びとへの敬意の気持ちをこめたものです。
本書は、50年前の高校生たちの生活と意識、思考と行動の記録ですが、現在の高校生、教員・教育関係者、そのご家族の方々に読んでいただけたらと願っています。
よみがえれ!授業改革運動|赤澤周平|三浦徹|エンパワメント研究所